アラサーOL、マンガを翻訳する

悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「皇女、反逆者に刻印する」 39話

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引用:

皇女、反逆者に刻印する

あらすじ

人造人間「ホムンクルス」の反乱によって滅びたハーデルラミド皇室。第7皇女イヴは妹の裏切りによって1度は命を落としたものの、錬金術の力で8年前の世界で再び目を覚ます。 イヴが皇室滅亡の未来を変えるための方法―それは皇室を滅亡に追い込んだホムンクルスの王・ミカエルを自らの専属騎士にすることだった。 皇女と反逆者、前世ではすれ違ってばかりだった2人が向かう未来とは——!

本文

「今夜、私の部屋で休まない?」


その言葉を聞いてミカエルは動揺する。

(えっ…皇女…。あんな事まであったし、もうどうしようもないのか。)


ミカエルは意を決して、目の前の紅茶を一気に飲み干した。

「?ミカエル?」


そしてミカエルは立ち上がり、ボタンに手をかけた。


「皇女。」
「うん?」
「私の理解が間違っていなかったら…今から···する。」
「え?」
「好みを話してくれれば役に立つ。恋人ってそういうものだから···。」

(!?!???!!!)


ミカエルは顔を真っ赤にしながらそう言うので、イヴはようやくミカエルが勘違いしていることに気がつく。


「ミカエル、誤解させてごめんね。意図をくみ取ってくれたと思ったけど違ったんだね。そんな意図で言ったんじゃないの。」
「じゃあ…。」
「私の部屋で寝て行けということだったのよ。」
「あ…。」
「噂さえ出ればいいから…朝、出かける姿で十分じゃないかな···と。」

ミカエルは恥ずかしさのあまり赤くなっている顔を隠した。
イヴも顔を赤くしている。

(···単純な方法があるのに、真剣に悩むなんて。俺はどうしたんだろうか。 ···刻印のためか。)


頭を抱えているミカエルを見て、イヴはミカエルに近寄り、前髪にそっと触れた。

「···ちょっといいかな? 安定魔法だよ。」
「…効果がありそうだ。」



「恋人の真似は続けなければならないわ。 一週間に一度、水曜日はどう?」
「分かった。」
「明日の朝に疲れたふりをしなければならないわね。 セデラーまで騙さなければならないから…じゃあ、よろしくね。」
「ああ。」


イヴはそう言うとミカエルに手を差し出し、握手をした。



ーーー・・・

朝。


イヴは新聞に目を通していた。

(ルチアード商会の銭湯が開場したのね。 関心を十分に集めているようだわ。収益も期待より大きい。
この程度なら前世よりもっと大きな成功だ。この知らせ、お姉様にも入ったんだろうね。毒がぐっと上がっただろう。まあすぐポプリでも作って元気になるだろうけど。)



セデラーが部屋に入ってきた。

「お疲れ様。セデラーのおかげで仕事がうまくいきそう。」
「私の義務を果たしただけです。」
「 謙遜しなくていいわ。これからもよろしくね。」


(余裕ができたら、セデラーには必ず休暇を与えなければならないわね。)

セデラーの仕事の出来にイヴは大満足だ。


「あと殿下、先日お願いした品物も届いたそうです。」
「本当!じゃあミカエルを呼んで。」



ーーー・・・


「殿下、これは何ですか。」
「ミカエル、こっちにおいで。」

机の上には、真っ黒な立派な箱が置いてある。


「前に言ったじゃない?いいものをあげるって。開けてみて?」


イヴは笑顔でそう言った。
ミカエルがそっと箱を開けると、真っ黒な鞘に収まった立派な剣があった。




→次回「皇女、反逆者に刻印する」40話 〜シーズン1完結〜へ




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