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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「悪女は2度生きる」 80話 【最新話】 〜シーズン2完結〜

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引用:

悪女は2度生きる

あらすじ

謀略の天才、皇帝を作り上げる! ”お兄様が成功すれば、お前も成功するのよ” それを信じ、あらゆる悪事を企てた悪女「アルティゼア」。 しかし、彼女の兄への忠誠は裏切りとして返ってくる。 死を前にした彼女に手を差し伸べたのは宿敵であり、正義ある大公「セドリック」だけだった。 魔術で命と引き換えに18歳の自分に生まれ変わった彼女は、「セドリック」を皇帝にするために新たな人生を捧げることにするがーー

本文

「子供を?」

ハンナが頭を下げながら言った。

「遠くない距離に、新しくできたカラムの村がありました。 そのため、両方の子供同士で遊ぶことがよくあったそうです。当日、村を解体し、住民を移動させる過程で、その子供たちの何人かが一緒にトルド関門の中に入ってきたそうです。その場にいた兵士の話では、上目を覆う頭巾をかぶっていたので、ハーフだと思って連れてきたそうです。」


ティアは椅子の背もたれに寄りかかり、大きな溜め息を吐いた。


(トルド関門の要塞に狼煙が上がってきた時、一番心配になったのは変数の登場だった。

記憶を思い出しても、この年にはカラムとの戦争はなかった。 それなら、これは私の行動が及ぼしたバタフライ効果なのか?

そうでなければ、カドリオルを除いて、回帰前の記憶を持つ者が他にいるのだろうか。だがエブロン外の地域の人がカラムとか関わっている可能性は薄い。
普通、カラムはエブロンを除いたすべての地域で見るモンスターの一種と考えるだけで、交渉や政治の対象になり得るということを考えることすらできないからだ。

それは言い換えれば、全く分からない変数がエブロンで発生したという意味になる。)



「大公殿下はご存じなの?」
「はい、村の警備隊長が報告をするためにトルド関門の要塞に行きました。 子供たちももう帰しました。」
「それでもいったん発生したことだから、カラム内部の強硬派が穏健派を制して勢力を拡大したということね。」
「申し訳ありません。」
「謝罪が聞きたいわけじゃないわ。 できるだけ早いうちに情報を漏らした者を探す。 厳重に処罰して二度とこんなことのないよう警告を···。
あなたもちゃんと知っているはずよ。 このことが本土に知られればどうなるか。 何のために村を解体し、大寺院の祭壇に上げようとしているのかも。
全員殺して口を塞がなければ、警告なんて意味がないわ。」



ティアの発言に、リシアはさすがに話を遮ったが、アガトは冷静に言った


「妃殿下!それは…!」
「本来は適当な地域に移住させてしばらく外部との連絡を遮断するつもりでした。 紛争が起こった当時、急いで仕事を処理するためにまず本城に連れてきたのですが、カラム部隊があちこちに現れたため、まだ後始末ができていません。」
「まずは住民たちから処理しなければならないわね。 謀反人の村はエブロンで最も見つかりにくい所だから、8世帯ぐらい受け入れてくれたらいいんだけど…。」


(そこの人たちは最も大公家に忠誠心があるだろうし、皇室に対する復讐心も持っている···。トルド北の村人たちが情報を流さないように監視できるはずだ。)


ティアが考えていると、リシアが言った。

「一時滞在程度であれば、大丈夫だと思います。 長期的に受け入れられるかどうかは話し合ってみなければなりません。」


ハンナが立ち上がり言った。

「今度の冬でも、その後の問題は解決できます。 春になったら、本来の計画通り、町全体を隠密なところに移住させます。」
「その言葉、信じても良いのか?」
「そんなに結束力のない仲ではありません。 みんなカラム混血達と隣人として何年も暮らしました。忠誠心も十分です。 誓います。」


住人の移住の話はとりあえず落ち着いたが、まだやらなければならない事は山積みだった。
ティアはもう一度ため息を吐いた。


(最大限急いで大寺院でカラム作物を祭壇に供え、西部の穀物商組合も早く作らなければならない。
仮にカラム作物という言葉がどこから流れ出ても穀物商同士の戦いとされるように···

…首都に行かないと。)



ーーー・・・


3日後、トルド関門。

関門の上部にリシアは来ていた。

「…リシア。君が直接手紙を持ってきたのか。」
「はい、本城から遠い距離ではないので。 妃殿下が重要な手紙だから私が直接伝えた方がいいとおっしゃいました。戦況も直接見て、伝えてほしいと 。」
(また殿下を押し付けようとしているのかという疑いがほんの少しあったけど···大丈夫そうね。)



「大公殿下が戦況を縮小して伝えるかも知れないと思ったようです。」

リシアはそう言うと、カラムの軍隊がいる方を望遠鏡で見た。するとカラムは武器だけでなく、大型の攻撃兵器も用意しているようだ。

「…!あれは…?突破するための丸太だけではなく、投石機まで···。 ゲリラ戦に続いて攻城兵器とは、完全に戦争の準備したようですね。」
「いや、戦争を準備したようには見えない。それならせいぜい2万を集めてきたわけではないだろう。 それよりは、そんな発想をどうやって成し遂げたかが気になるな。」
「百年余りをトルド関門で争ったじゃないですか。 そろそろ裸では難しいと悟ったんじゃないでしょうか。」
「というより、誰かから教わったように見える。急にカラムがああいうものを作れるとは思えないんだ。」


セドリックはそう言うと、リシアが持ってきたティアからの手紙を読んだ。

(···トルド北の町に関する情報が流出し、その後始末に関する内容だな。
穀物商の組合をつくることも、カラム作物を大寺院の祭壇に供えることも現時点で重要なことだ。
リシアが手紙を持って来る為に、わざと席を空けたのではないかと思ったが···。
首都で会った時から今日まで、何通かの手紙をやりとりしたが、結局全部燃やさなければならない内容だけだとは…。)

セドリックは少し苦笑いをした。


「返事を書かなくてはならないので、今日は休んで行くように、リシア。」
「妃殿下が首都に行くということは止めないんですか?」
「冬に移動するのは心配だけど、それはティアももう知っているはずだ。それにもかかわらず行かなければならないほど、大事な事があるのだろう。」


(それなら今すべきことは、彼女を支えるだけだ。)


その時カラム達の様子が一変した。
皆雄叫びを挙げ、武器を上に掲げている。


「膠着状態をもう少し長引かせねばならないな。」

セドリックとリシアはカラム達の状況を上からじっと見つめた。




〜シーズン2完結〜




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