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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「悪女は2度生きる」 74話

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引用:

悪女は2度生きる

あらすじ

謀略の天才、皇帝を作り上げる! ”お兄様が成功すれば、お前も成功するのよ” それを信じ、あらゆる悪事を企てた悪女「アルティゼア」。 しかし、彼女の兄への忠誠は裏切りとして返ってくる。 死を前にした彼女に手を差し伸べたのは宿敵であり、正義ある大公「セドリック」だけだった。 魔術で命と引き換えに18歳の自分に生まれ変わった彼女は、「セドリック」を皇帝にするために新たな人生を捧げることにするがーー

本文

(譲歩だなんて。 むしろその反対ならともかく。)


「ただ…慣れてないだけです。」
「………。それでは慣れていただきます。」
「!」

そう言うとセドリックはティアの腰に手を回し、頬に手を添えキスをした。



(セドリック様…。)

それを見ていた騎士達は、主君の変貌ぶりに動揺している。



ティアは騎士達にセドリックとイチャイチャしている所を見られ、顔を赤くした。


「そろそろ出発しなければなりませんね。日が暮れる前に宿舎に到着できるはずです。」
「…はい。」
「ブーツの中は濡れていませんよね?」
「え?大丈夫です…あっ!」

セドリックはティアを横抱きにした。

「雪原ですからね。もう少し行けばまともに休めますので我慢してください。」
「はい。」



すると急に辺りが騒がしくなり、ほら貝が鳴り響いた。
それを聞いたセドリックは急に顔を険しくし、ティアを素早く馬車の中に押し込め、乱暴にカーテンを閉めた。

「?何事ですか…きゃっ!」


そしてセドリックは騎士達に向かって叫んだ。

「構え!!!」


なんと雪原の向こうからたくさんのカラムが走ってこちらに向かって来たのだ。
騎士達は素早く銃を用意し、向かってきたカラム達に発砲した。


騎士のコリンは動揺しているが、アルフォンスは冷静だ。

「カラムがどうやってここに!」
「コリン、心配するな。ダイヤウルフを相手にしたことはあるか?」
「あ、はい!」
「それよりは弱い。」


「アルフォンス、ネッド、コリン、馬車の側へ!」
「「「はい!!」」」


カラム達はその様子を見て、馬車を襲おうと進行方向を変えた。
しかしセドリックが道を塞ぎ、カラム達を次々と倒していく。


ティアは外から聞こえる叫び声や銃の音にブルブル震えていた。そして急に大きな音が聞こえると、斧がわずかに馬車を貫通し刃が見えた。
アルフォンスが外から声をかけてくる。

「妃殿下!お怪我はありませんか?」
「私は大丈夫。危険な状況なの?」
「…………大丈夫です。心配しないでください。」

(···かなり危険な状況ってことか。)


しばらく戦っていると、遠くから馬に乗ったエブロンの援軍がやってきた。


それを見たカラム達は、味方とカラム語で何かを喋ると、全員馬車に向かって走ってきた。

「やつらが馬車を狙っている!! 馬車を守れ!!」
「コリン!!」

コリンが一体のカラムに襲われた。必死に抵抗したが、トドメを刺されると思ったその時、カラムの背中に矢が突き刺さりカラムは倒れた。


コリンを助けてくれたのはリシアだった。そしてセドリックに向かって叫んだ。

「殿下!!」



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