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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「皇女、反逆者に刻印する」 26話

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引用:

皇女、反逆者に刻印する

あらすじ

人造人間「ホムンクルス」の反乱によって滅びたハーデルラミド皇室。第7皇女イヴは妹の裏切りによって1度は命を落としたものの、錬金術の力で8年前の世界で再び目を覚ます。 イヴが皇室滅亡の未来を変えるための方法―それは皇室を滅亡に追い込んだホムンクルスの王・ミカエルを自らの専属騎士にすることだった。 皇女と反逆者、前世ではすれ違ってばかりだった2人が向かう未来とは——!

本文

(皇族の命令だから体が動かない。俺に触れるな…。やめろ…。)

ジーが手を触れようとした、その時。


「ミカエル!!!」

イヴは急いでミカエルとロジーの間に割り込んだ。

「人の専属騎士をなぜ連れて行ったの、ロジー。」
「アグニト卿が先に私が一人でいるのを見て、 エスコートしてくれたんです。」
「ミロード卿も、さっきあなたを探している途中に会ったのよ。待っていたら良かったのに。」
「そうですね。行き違うなんて、残念です。」
「ロジー、残りの散歩はあなたの専属騎士としなさい。」
「それがいいですね。」


ミロードがロジーに手を差し出す。
「お供いたします、殿下。」
「散歩はいいです。 宴会場で皆が私を待っていますから、会場に戻りますわ。」

ジーは不機嫌そうに、ミロードが差し出した手を振り払って会場に戻って行った。



(もうミカエルは私の専属騎士なのにこんなことが···。 どうか過去の通りになりませんように。)

「君が来てくれてよかった。」
「何かあったの?」
「第8皇女が私の眼帯を外そうとした。」

(眼帯を外すというのは、夜の世話をしろという意味…。ロジーもその意味が分からないはずがないのに…ロジー。)

「一人にしてごめんね?」
「···皇女が謝ることではない。 帰ろう。部屋まで案内するから。」



ーーー・・・

一週間後。

イヴとミカエルは並んで歩いていた。

「さっき見たけど、皇女に来た招待状の数すごかったな。」
「あ、見た?社交界で注目度がかなり上がったようね。 全部読むのも仕事だし、大変だったけど、宴会の時準備したことも全部順調に進んでるし・・・」


『1ヶ月後には銭湯正式営業が出来そうです!』
『また手紙を差し上げます!』
錬金術工房の石けん製造も順調です!』


この一週間の間に届いた手紙を思い出し、微笑んだ。

「いい感じだわ。 このままなら問題ない。」
「今から行くのも皇帝になるための一環なのか。」
「そうよ。とても重要な条件の中の一つよ。」


ーーー・・・

「アルベン・レッドモンが、 第7皇女殿下にお会いします!」
「お久しぶりね、レッドモンさん。」
「皇室の公的活動についてお聞きに来られたそうですね。」
「そうです。」


(皇室公的活動とは、簡単に言うと皇族が行う社会奉仕活動で、小さくは寄付や後援から大きくは派遣任務まで多様であり、積み重ねた公的活動の点数が高ければ、政治にも関与することができた。)

(私はまだ対外活動とは距離があったので、ブリジッテに比べて公的点数が非常に低い。政治に参加するためには公的点数から積まなければならない…。)


「殿下、こちらのリストをご覧ください。」

イヴは大きなページに目を向けた。。
[魔晶石採掘場の実態調査]


「ああ、僭越ながら殿下が選択可能な活動はそれより前方にあるものです。」
「分かりました。」
「その前の方にある芸術家の発掘及び後援も大丈夫です。芸術家が有名になると、その有名度によって多くの功績が追加で認められます。問題は普通は有名になるまで長い時間が必要なことです···。」
「そうですね。主力にするには困る…私にできることの中で一番功績が大きいことで、あなたが推薦してください。」
「了解しました、殿下。 これとこれとこれ···」


ーーー・・・

レッドモンと別れたイヴとミカエルは、部屋に帰ろうと歩いていた。

「魔晶石採掘場の訪問が可能になるほど、功績を積もうとしているのか。」
「顔色を窺ってたのね。」
「見せるために俺を連れてきたのではないか?」
「それも顔色を窺ってたの。上半期中に採掘場のホムンクルスを見に行くつもりよ。 少しでも早く劣悪な状況を改善してあげたいの。」

ミカエルはイヴに聞こえないくらいの小さい声で呟いた。
「君は…本気なのか。」



すると前から騒がしい足音がしてきた。

「ん…?」
「殿下!!」
「リアン?」
「殿下!!大変です!!」



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