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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「皇女、反逆者に刻印する」 21話

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引用:

皇女、反逆者に刻印する

あらすじ

人造人間「ホムンクルス」の反乱によって滅びたハーデルラミド皇室。第7皇女イヴは妹の裏切りによって1度は命を落としたものの、錬金術の力で8年前の世界で再び目を覚ます。 イヴが皇室滅亡の未来を変えるための方法―それは皇室を滅亡に追い込んだホムンクルスの王・ミカエルを自らの専属騎士にすることだった。 皇女と反逆者、前世ではすれ違ってばかりだった2人が向かう未来とは——!

本文


控え室にて。

「シルヴァスティアン・ミラード。帝国の白薔薇の専属騎士になった気分はどうですか?」
「光栄の至りです。」
「そうだと思いました。私の騎士になった以上、あなたは皇居最高の騎士として私を輝かせなければなりません。 分かりましたか?」
「···皇女殿下のご期待を失望させません。」
「もちろんそうですよ。 あなたは私から選択された特別な騎士ですから。では、行きましょうか。」


ミラード卿は、ロゼニットの手を取り会場に入って行った。

『第8皇女、ロゼニット・ナディア・ハーデルラミド殿下と専属騎士シルヴァスティアン・ミラード卿が入場します!』


「なんと第8皇女殿下は年々美しくなりますね。 」
「 しかも横の専属騎士を見てください。」
「 銀髪なんて、とっても特別ですね。」
「帝国の白薔薇にぴったりですね!」

周りの貴族達がこぞって感嘆の声を漏らす。

(うんうん、いい感じね。刻印式で私をちょっと苦労させたけど、やっぱりシルヴァスティアンを専属騎士にして良かった!)

ロゼニットはホールの真ん中まで来ると、貴族達に囲まれ、口々にお祝いの言葉をもらった。

「「お誕生日おめでとうございます。 第8皇女殿下!」」
「ありがとうございます。どうか楽にしてお楽しみください。」

すると人混みの後ろから第4、第5皇子である双子たちがこちらに向かってきた。

「···お兄さん達も来てくれたんですね。」
「僕たちが君をどれだけ待ったのか知っているのか! ロジー!」

心の中で面倒くさいと悪態をつきながら、にこにこ笑って対応した。

「どれどれ、こいつがお前を困らせたホムンクルスか。どれだけ上等品なのかは知らないけど、生意気なんだよ。僕らお兄さんが叱らないと!!」

(はあ!?このバカなお兄さん達!!私が錬金術に才能がないと宣伝でもするつもり!?)

すると後ろから第三皇女が

「ロジー、誕生日を祝うわ。」
「お姉さん! お姉さんが来てくださるなんて!光栄です!」
「姉として当然よ。」
「ありがとうございます、お姉さん。」

ジーは第3皇女が来てよかったと心底安堵した。しかし、

「ところで、皇居最高の騎士を迎えるのに苦労したようね。 今まで彼をほしがっていた皇女たちが多かったけど、困難を乗り越えて、あなたは立派に成功させたようね。本当におめでとう。」

言葉に詰まるロゼニットを見て、ミラード卿が話に割り込んできた。

「第3皇女殿下、おそれいります。お手数をおかけしましたが、この無礼は今後の忠誠で挽回させていただきます。」

ミラード卿はそう言うと、ロジーの前に跪き、手の甲にキスをした。

(···なかなか気が利くわね。 そうよ、これくらいはやらないと。)

「立ってください、ミラード卿。」
「はい、殿下。」



イヴはその様子を遠くから見ていた。

(ロジー···今回はスタートが良さそうね。 ロジーもミラード卿を気に入ってくれてるみたいだし。ミカエルは私の専属騎士だから大丈夫だと思う。 でも万が一···ロジーが再びミカエルにはまったら・・・それだけは絶対だめだ!)

「皇女。」
「はい?」
「第3皇女が去った。」
「あ、そうだね。私たちもあっちに行こうか?誕生会の主人公に挨拶をしないと。 」


(ロジーと向き合うのは気が引けるが、仕方ないわね。 何事もないだろう···。)



「あら、第7皇女殿下がお祝いの挨拶をするようです。」

ジーと会話していた貴族がイヴに気がついた。

「二人の皇女たちは、お互いの専属騎士をご覧になっているのきしら。 お二人の会話が楽しみですね。」
「そうですね。 妙な対決構図と言うか?」
「 聞くところによるとアグニト卿の強さもすごいそうです。」
「『空中監獄の怪物』と呼ばれていましたものな。」
「それに今日の第7皇女殿下の歩みはすごかったです。」
「第8皇女殿下が来る前までは今日の主人公が、第7皇女殿下だと思いましたもの。」

貴族達が周りで好き勝手言っているのを聞いて、ロジーは怒りで静かに震える。
イヴはその様子に気付かないふりをしてにこりと言った。

「ロジー、20回目の誕生日おめでとう。 これからも美しく咲き誇りますように。」
「···良いお言葉ありがとうございます、イブお姉様。」

(人々の反応に気分を害したんだな。 火の粉が飛ぶ前に早く···。)

「うん、じゃあ楽しい誕生日を過ごしてね。」
「お姉様、 そういえばお姉様も専属騎士を持ったと聞きましたよ。私にも紹介してくださいますか?」

(ロジーがミカエルに興味を···?ただの挨拶だろう…。)

「こちら、私の専属騎士のミカエリス・アグニト卿よ。」
「第8皇女殿下にお目にかかります。」

何も言わずにじっとミカエルを見つめるロジー

「…ロジー?」


すると、ロジーは何も言わずに手の甲をミカエルの方に向けた。


(ロジー···?!どういうつもりなの
···!)



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