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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「皇女、反逆者に刻印する」 22話

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引用:

皇女、反逆者に刻印する

あらすじ

人造人間「ホムンクルス」の反乱によって滅びたハーデルラミド皇室。第7皇女イヴは妹の裏切りによって1度は命を落としたものの、錬金術の力で8年前の世界で再び目を覚ます。 イヴが皇室滅亡の未来を変えるための方法―それは皇室を滅亡に追い込んだホムンクルスの王・ミカエルを自らの専属騎士にすることだった。 皇女と反逆者、前世ではすれ違ってばかりだった2人が向かう未来とは——!

本文

イヴとミカエルは、ロジーと対峙していた。

(刻印式の前だけ気をつければいいと思ったのに。 いや。今ミカエルは顔を隠してるし···。ただ一度ちょっかい出してみるだけだよ。 たまにあることだった。帝国の白バラの手の甲に口付けする栄光を、主人なんかはたいしたことないと思うはずだ。幼稚すぎるわね、ロジー!)


だがミカエルはロジーの思うがままに、手の甲にキスをした。満足そうに笑うロジー

「皇女殿下に再度ご挨拶申し上げます。」
「お会いできて嬉しいです。 アグニト卿」

(こんな風にロジーとミカエルを絡めたくなかったんだけど···。)

ミカエルのことをちらりと見ると、ミカエルは顔を拭くフリをして手袋で唇を拭った。

(…うん?拭いた?!)

「お前じゃないのが不愉快で。」

ミカエルは小さく微笑み、その様子にイヴは吹き出した。

ーーー・・・


皇帝陛下が会場に入ってきた。

『皇帝陛下がご入場です!ハーデルラミドの太陽に祝福と栄光を!』


「誕生日おめでとう、ロージー。」
「陛下、来てくれたのですね!」
「政務のせいで長居はできないがな。」
「何をおっしゃるんですか、 お父様。 私のために宴会を開いてくださって、貴重な時間まで割いてくださったんですね。」

ジーがそう言った。
すると陛下は隣にいるイヴに気がついた。

「皇帝陛下にお目にかかります ハーデルラミドの太陽に祝福と栄光を…」。」
「イヴ、お前も参加していたのだな。」
「はい、お父様。 ちょうどロジーにお祝いをしていたところでした。」
「おお、この頃健気だな、 まったく。」

「ところで、ロジー別宮の東に典物が準備されていた。 白いバラで庭園をつくったのだ。」
「なんてことかしら!恐れ入ります。 お父様!」


『やはり第8皇女殿下は寵愛されてますね。』
『 それに比べて第7皇女殿下は…。』

陛下と皇女達の様子を見て、さっそく噂話し始める貴族達。

(やれやれ、よりによってこんな時にロジーの傍にいるなんて。騒ぐのが好きな人たちが狙わないはずないわ。 それならそうね、愛されることのできない悲運の皇女のように振舞うのがいいわね。)

陛下とロジーを見つめ、悲しげな表情をするイヴの様子に同情する貴族達。
可哀想な皇女という演技をしていると、ミカエルが手を握ってきた。

(ミカエル…?こんな些細な問題にも私の味方だということを知らせてくれるね。)

周りの様子を見て陛下がイヴに話しかけた。

「ごほん。やりたいことがあれば言ってみなさい。 イヴ、お前の専属騎士の任命を称える意味で、褒美をやろう。」
「まあ、本当ですか。」
「ほほう。そんなに驚くとは。 急なら考える時間を与えよう。」

「違います、お父様。 ちょうど必要なものがありました。住居を移したいのです。 」
「うん?住居?今の住まいが気に入らないのか?」

「僭越ながら小さくて少し不便です。パウダールームがあって服やアクセサリーを保管でき、日当たりの良いバルコニーがあって、皇宮の美しさが鑑賞できる部屋であれば幸いです。」
「ちょっと待て、なんだって? じゃあ今の部屋にはパウダールームがないのか?」
「はい、そうです。」
「皇女の部屋にパウダールームがないのか?! 皇室の官吏たちは一体何をしているのだ!?今すぐあいつらを@#$%」

すっかりご立腹の陛下。

(娘を今まで放置したのが恥ずかしいのでしょうね。)

放ったらかしにされてイライラしているロジーに気付き、

「お父様、今日はロジーの誕生日じゃないですか。 嬉しい日なのであまり怒らないでください。」
「ふん、お前の言う通りだ。 ロジーの誕生日だから我慢せねば。 ふむ·············そうだな。 第7皇女、イヴィエンヌ・クロエル・ハーデルラミドに、東の離宮にある『新緑の部屋』を下賜する!」


陛下がホールでそう宣言したことにより、第3、第8、他の皇女達にも衝撃が走った。
周りの貴族もざわざわとしている。

「名のある部屋って···。」
「 庭園よりも寵愛をもっと深い象徴するものなのに···。」
「今まで名前のある部屋を与えられたのは第3皇女殿下だけじゃないですか。」



「恐れ入ります。お父様。」
「そうそう。 住居を移したら一度見に行くよ。」
「いいお茶を用意しておきますわ。」

(まさか本当にお越しになると?)

疑いの目を向けるイヴに対し、陛下は至って和やかな感じだった。


「では、残った時間も楽しんでほしい。」

陛下はそう言うと会場を後にした。



残った皇女達を見て貴族達がこそこそ話している。

「···どうやら第7皇女殿下を皇帝陛下が気に入ったようですね?」
「興味がありますね。」
「ええ。これから勢力図が変わるかもしれませんね…。」


イヴと皇女達の継承争いが始まる。



→次回「皇女、反逆者に刻印する」23話へ



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