アラサーOL、マンガを翻訳する

悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「お父さん、私この結婚イヤです!」 30話

スポンサーリンク


f:id:pikkomako:20210704160125j:plain

引用:

お父さん、私この結婚イヤです!

あらすじ

皆に嫌われる悪女「ジュベリアン」。 愛した恋人からも、たった一人の家族であるお父さんにも捨てられ、寂しく死んでしまった悪役…。 そんなジュベリアンに生まれ変わったって? こうなった以上仕方ない。 お父さんのお金を思う存分使って、派手なお嬢さんライフを送ろうとしていたのに、 サイコパスな皇太子が私の結婚相手だなんて! それなら方法はたった一つ、契約恋愛だけ。 その相手はお父さんの教え子がいいだろうと結論を出した。 その男が皇太子であることも知らずに…。

本文


「俺はもう行く。」
「あ、ちょっと…。」

マクスはジュベリアンを振り切るように行ってしまった。


ーーー・・・


サロンブルームスにて。


マクスは不機嫌そうにドカッとソファに腰を下ろした。


(早く帰ってこられたわね。 ところでどうしてあんなに機嫌が悪く見えるんだろう?)

フレジアは疑問に思いながらマクスに声をかける。


「殿下、上手くいかなかったんですか?」
「女性が結婚相手を避けて逃げるというのはどういう意味だ?」
「······??分からなくて聞いてるわけじゃないですよね?相手がひどく嫌
だということ以外に他の答えをお望みですか?」

その答えにマクスはずーんとした。

(本当に俺が···すごく嫌なのか?)


「それで今怒った理由が…フロエン公女に会いに行ったことと関連がありますか?」
「お前が気にすることじゃない。」
「まさか〜。プロポーズされたんですか?公女が主君から逃げたいって〜?」
「誰がプロポーズをしたというんだ!逆に、ジュベリアンが俺に···!!」
「俺に????」


マクスはハッとし、急に冷静になった。

「もういい、皇帝からは何の知らせもないのか。」
「まあ、全く同じですね。相変わらず帰還を促しています。あ、それより皇后側がまた刺客を送ったそうです。刺客はひとまず生かしておきましたけど···どう処理しましょうか?」


(現皇后イザベラ・スティアシェット。
幼い頃から絶えず俺を殺すことに血眼だった継母。
俺の母の死の黒幕である彼女がまた動き出したら···。どうしようか。すぐにでも刺客の首を切って皇后にプレゼントを贈ろうかな···。それともこの際俺も同じ応対を………。)


残虐なことを考えていたマクスだが、ジュベリアンの、

『ドSな暴君とは結婚したくありません!』

この言葉を思い出し、少し考え込んだ。



「……命は残しておけ。」
「!……了解致しました。」
「あ、もしかしてと思ったんだが···俺にお見合いが入ったことがあるか?」


(???????)


「ないですよ??殿下にお見合いの知らせが入ってきたらもっと早く教えてあげたでしょう。どうしたんですか?」
「…もう行く。」

マクスは部屋を出ていってしまった。


(ああ、本当に最近ケアが大変ね···。)

フレジアの苦労は尽きない。



ーーー・・・


フロエン邸にて。



(久しぶりの···お父さんとの···静かな···夕食···。はぁ一、あの時、なんとかして彼を捕まえるべきだったのに…。どうか、お見合いの話はしないでください! 胃もたれしそうです、お父さん〜!)


「ジュベリアン。」
「はい、お父さん。」
「皇太子についてどう思うか。」

(ついに来るべき時が来た…!神様、一体私が何をしたんですか!)


「そうですね、考えたことがなくて。 よくわかりません。」

ジュベリアンはにっこりと笑って言い、すかさず話を逸らした。


「皇太子と聞いて思い出したんですが、最近は建国史について読んでいるんです。 建国初代皇帝の話がかなり興味深かったです。特に皇帝のアーティファクトの中にありとあらゆるものがあると。…今もなのでしょうか?」


ジュベリアンのその言葉にレジスは顔を真っ青にし、席を立った。

「急いで処理することが思い浮かんだので先に行く。 ゆっくり食事しなさい。」
「!?」


(なんであんな顔をしたんだろう? 急に席をお立ちになる方じゃないのに。)



ーーー・・・


レジスは庭にいた。


(我慢すべきだったのに···らしくないな。ジュベリアンが皇室について勉強していたなんて···。歴史書にすべての真実が出てくるはずがないが、万が一あの子に気付かれては困る。
もしかして···この時期に皇室について勉強する理由が···マクスとの出会いと関連しているのか。ジュベリアンがいくら純粋だとしても、皇太子をめぐる悪い噂を知らないはずがない。 それでもそれを受け入れてくれるなら···。
ジュベリアン…私は君の幸せのために絶対…)


その時。


「お父さん?ここにいらっしゃいましたか。」
「……どうして来たんだ?ジュベリアン。」
「それが…顔色が悪かったので大丈夫かと思いまして…。」


(実は、私がまた何かミスしたのか知りたくて追いかけてきたんだけどね。)


そんなジュベリアンの思惑には気付かないレジスは嬉しそうにした。


(あ…心配してくれたのか···。)


「···寒いからもう入ろう。」


レジスは羽織っていたカーディガンをジュベリアンの肩にかけ、笑いかけた。

(お父さんが笑ってくれた…?)


「ジュベリアン。 皇太子についてはよく調べた方がいいだろう。」


(私を殺すかも知れないサディストに対してよく調べろと??お父さんは…やっぱり私と皇太子を結婚させるつもりなのね…絶対に嫌。)


「はい、分かりました、お父さん。」
「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」




(ジュベリアン、私は君の幸せのために···絶対に奴と結びつけないぞ。決心した。)


(彼にもう一度契約恋愛を提案するんだ。)



二人は心の中で、全く反対のことを決意したようだが、これから一体どうなるーーー・・・。




→次回「お父さん、私この結婚イヤです!」31話へ




↓ エピソード全話一覧はこちらです!(最新話から最終話まで)
www.picco-comic-netabare.work