アラサーOL、マンガを翻訳する

悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「お父さん、私この結婚イヤです!」 40話

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引用:

お父さん、私この結婚イヤです!

あらすじ

皆に嫌われる悪女「ジュベリアン」。 愛した恋人からも、たった一人の家族であるお父さんにも捨てられ、寂しく死んでしまった悪役…。 そんなジュベリアンに生まれ変わったって? こうなった以上仕方ない。 お父さんのお金を思う存分使って、派手なお嬢さんライフを送ろうとしていたのに、 サイコパスな皇太子が私の結婚相手だなんて! それなら方法はたった一つ、契約恋愛だけ。 その相手はお父さんの教え子がいいだろうと結論を出した。 その男が皇太子であることも知らずに…。

本文

「レディーベロニカ。これを一口食べてみてください。」

ミハイルは見せつけるようにベロニカにフルーツをあーんしてあげて言う。

「ベロニカ。 私と一緒に外出でも行きましょうか?」
「はい、いいですね。いつにしましょうか?」


(そんなことはどうでもいい。今重要なのは、この会話を聞いて反応するジュベリアンだ。 かつてジュベリアンは私が周りの女性と一緒にいることを非常に嫌っていた。ましてや、私が今ベロニカとデートしようというところまで見せたから、今頃大騒ぎしてもいい···。)


「あはは!猫みたいだなんて、 冗談が過ぎますわ。」
「本当ですよ。ローズのそばで見るとそっくりですよ。」
「さっきちょっとお目にかかった時は、全然分からなかったです。 第一印象がちょっと怖いので想像がつかなかったです。」

ジュベリアンはローズや他の令嬢達との話に夢中になって、ミハイルのことは全く気にしていない。


(おかしい。ジュベリアン…どうして私を見ないんだ?)


そんなミハイルのことは露知らず、ローズが皆に提案をした。

「しまった!皆さん。みんな集まったついでに、一つ提案したいことがあります。 早速ですが、私はフローエン公女様を試飲会の新しい会員としてご招待させていただきたいです。皆様はどうお考えですか?」

(試飲会···会員?)

「あ、あの!私は…。提案はありがたいけど、無理はしなくていいですよ、ローズ···。」
「無理だなんて!私は公女様の資格が十分にあり、欠かすことができないと思っています!」


(どうして…俺じゃないんだ。どうしてたかだかあんな女たちにそんな顔をするんだ?)


「…あの、私は本当に大丈夫です…。」
「公女様なら私は大賛成です!」
「私もです!」

遠回しに断ろうとしているベロニカだったが、他の令嬢達に押される。

(同年代の令嬢たちと親しくなれるチャンスだから。しかし···。私はいつ追い出されてもおかしくない立場だ。 丁重に断りを···。)



するとベロニカが突然口を開いた。

「私は反対です。 うちの試飲会は加入条件があるじゃないですか。」
「そうですね。私たちが初めて集まりを結成した時に作っておいた条件ですから。 テレス令嬢の言う通りです。」
「私の資格要件がだめなら仕方ないから気にしないで…。」




ジュベリアンはそう言って、ふと窓の外を見ると、なんと木の上からこちらを見ているマクスがいた。


(!?!?!?やばいやばい!!部屋にいるはずの人がどうしてあそこにいるの?ここにいる人たちが見たらどうするの?いつからいたんだろう? もし他の人が気づいたら···!!)


ローズはジュベリアンのおかしな様子に気付かずに話を進めている。
「それではこうしたらどうでしょうか。試飲会条件が···。」



「……フロエン公女様!私の話、聞いていらっしゃるんですよね? では、そのようにして進めますよ?」
「はい、もちろんです。」

マクスの事が気がかりで、ローズの話なんて聞いていなかったが、とりあえず頷いておく。



(マクスを早く部屋に戻さないと!)


(ジュベリアン、さっきからなぜ窓ばかり見て………あいつ!!私が目の前にはいながらあんな奴に視線が留まるのか? なんで……あいつは一体何様なんだよ···!)


そこでマクスとミハイルは窓越しに目が合った。
するとマクスは、親指を下にし自分の首をかっ切る動作をし、ミハイルを挑発した。

(あんな無礼な者見たことない!!!生意気な……殺してやる!!)

ミハイルは我慢できずに席を立つ。



「ちょっと散歩してきます。 」
「じゃあ、私も一緒に···。」
「結構。一人で行ってきます。」

ベロニカを振り切り、ミハイルはマクスの所へと急いだ。



一方、ジュベリアンの頭の中では、レジスに怒られる場面を思い浮かべて絶望していた。マクスがここにいるのがバレたらお終いである。



「……本当に楽しみです。」
「 そうですね。フロエン公女が準備されている特別な茶葉はどうなのか。」


(…うん?どうして茶葉?)


「私も期待しています!!」
「え?な、何がですか…?」
「特別なお茶を使ったティーパーティーです。 加入条件じゃないですか。公女様にはぜひ私たちの試飲会に入って来てほしいです!」



(なに!!マクスによそ見した間にそんな展開に…?!)



ーーー・・・



「おい!!今すぐ出てこい!ただではおかないぞ!」
「お、お坊ちゃま!お待ちください!!剣は…」


剣を持って庭に出たミハイルは木の上に向かって叫ぶ。


「遅かったな。出てこないかと思ったよ。」


余裕そうな表情のマクスが現れ、怒りで震えているミハイル。一触即発だ。



→次回「お父さん、私この結婚イヤです!」41話へ



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