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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「皇女、反逆者に刻印する」 28話

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引用:

皇女、反逆者に刻印する

あらすじ

人造人間「ホムンクルス」の反乱によって滅びたハーデルラミド皇室。第7皇女イヴは妹の裏切りによって1度は命を落としたものの、錬金術の力で8年前の世界で再び目を覚ます。 イヴが皇室滅亡の未来を変えるための方法―それは皇室を滅亡に追い込んだホムンクルスの王・ミカエルを自らの専属騎士にすることだった。 皇女と反逆者、前世ではすれ違ってばかりだった2人が向かう未来とは——!

本文

第3皇女が挑発するように言った。

「続けて言ってみなさい。」


挑発には乗らず、イヴは陛下の方を向き、喋りだした。

「……東が安全になったということで、南の方に責任を負ってほしいと言われていますが、彼らは素直に受け入れるわけにはいかないでしょう。いくら家と仕事が欲しいといっても、命より大切なものはありませんから。さらに、強制移住のために皇室の親衛隊を送るとしたら···。陛下の地位は、さらに地に落ちることでしょう。」


イヴは言い切ったが、過去ではイヴのこの発言により陛下は激怒した。

(···あの時とは違う、あの時とは違う。)



陛下は何も言わない。
すると第3皇女が言った。

「それで、どうしようというの?まさか開拓事業をしないことが最善だと言うつもりか。」

「いいえ。代案があります。」


ここで陛下が口を開いた。

「…いずれにせよベティの計画どおりなら、皇室で貧民たちが住む家を建ててあげようと思ったから。」
「またホムンクルスが亡くなれば、その家は再び皇室に帰属するでしょう。」
「素晴らしい、イヴ。」
「褒めすぎです。」



第3皇女が怖い顔でイヴに言う。


「意外ね、イヴ。かりそめにも騎士の私家なのにそんな所に建てようとは。」
ホムンクルスの名誉よりも帝国の実利が重要ではないでしょうか。」
「···あなた、結構皇女らしくなったね。」
「恐れ入ります。お姉様。」


(お姉様が名誉意識を持っていてよかった。 名誉より重要なのは人間としての権利。)


「そうだ、もしかすると他のものはないのか。私は今度の事業について君の意見をたくさん聞くつもりだ。」
「もちろんです、陛下 。」



「お気をつけて。 陛下、お姉様たち。」

そうしてイヴの部屋のお披露目は無事に終了した。



ーーー・・・


イヴは気を緩めてソファの上で伸びをした。

「注意する権利を手に入れたな。」
「ミカエル。やっぱり気がついた?他の騎士はどんな反応だった?」
「うーん、一人は別に何も考えていないようで、もう二人は諦め、残りの一人は笑った。」
「笑うのはちょっとおかしいね。 誰だった?」
「第3皇女の専属騎士だ。」
「ああ···ハルシュテン卿ならまあ。 ちょっと変わったホムンクルスだよね···。」


するとメイドがイヴに話しかけてきた。


「殿下、ハルシュテン卿が再びやって参りました。」
「ハルシュテン卿?どうして?」
「第3皇女殿下が落としたリボンを取りに来たそうです。ここにはないと言ったのですが、必ず直接確認しなければとのことで···。」
「···入りなさいと伝えて。 この程度のことなら、そのまま受け入れたほうがいいわ。」

するとハルシュテンが部屋に入ってきて、満面の笑みであいさつをしてきた。


「イライザ・ハルシュテンが第7皇女殿下に再びお目にかかります。」
「早くリボンがないことを確認してちょうだい。」
「余計な疑いを防止するためですから、広い心でご理解をお願いします。」

そしてハルシュテンは部屋を見回し、イヴに振り返り言った。


「ふむ···。私が見間違えたみたいです。ご無礼お許しのほどを、殿下。これで席を外させていただきます。」


するとそのままイヴの足元に跪き手を取った。
そして長い長いキスをした後、イヴの手の甲を甘噛みした。


「!!?!???」

(何よ今のは!?!?!?)



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