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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「悪女は2度生きる」 68話

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引用:

悪女は2度生きる

あらすじ

謀略の天才、皇帝を作り上げる! ”お兄様が成功すれば、お前も成功するのよ” それを信じ、あらゆる悪事を企てた悪女「アルティゼア」。 しかし、彼女の兄への忠誠は裏切りとして返ってくる。 死を前にした彼女に手を差し伸べたのは宿敵であり、正義ある大公「セドリック」だけだった。 魔術で命と引き換えに18歳の自分に生まれ変わった彼女は、「セドリック」を皇帝にするために新たな人生を捧げることにするがーー

本文

大広間にはアーロンとマーガレットを始め、娘のメル、フィオナ、ヘイリー、他にもジョルディン伯爵家の一族が集まっていた。


「オーブリー・ジョルディン。お前は本城の構造を南海の人々に知らせたのか?」
「はい?あ、はい…。彼女、やっぱり逃げたんですね。 必ずその女に会わなければならないと言っていたんです。その女は元々結婚しようとした恋人を捨てて、殿下と結婚したことを知っていらっしゃいましたか?私は安っぽい女だと前から思っていました。 」


するとオーブリーはセドリックの胸に手を当て、頬を染めて上目遣いで見つめた。。


「あまり悲しまないでください。殿下が心を痛める価値がない女でした。その南海人が逃げることを前提に言ったのを見れば、間違いなく口にすることのできない大罪を犯したに違いないのですから。」


(私の殿下···いかに悲しみと裏切りを感じているか。実父も知らない卑しい女にここまでよくしてくれ、大公妃の地位まで抱かせたのに、このように裏切って他の男と逃げたのだから…。)

「呆れましたよね。だからもうそんな女は忘れて···」


オーブリーが気にせず続けようとすると、マーガレットがオーブリーの肩を掴み無理やり跪かせ言った。

「命だけ···命だけは助けてください!」
「え、お母さん。急にどうしたんですか? あの女は行ってしまったからもういいじゃないですか。このように謝る価値がない女なんですよ!」

まだ状況を分かっていないオーブリーを見て、アーロンも跪いた。それに続きジョルディン家全員が次々と跪いた。

「?お父さんまで…?」


今まで黙っていたセドリックが呟いた。

「………信じられない。私の城でこんなことが起こるなんて。」

「殿下……。」
マーガレットは跪き、頭を下げながら涙を流している。


「両親の墓参りに行った時、ティアが私に忠告した。『人とは思いもよらない理由で裏切る存在だからもう少し注意しろ』と。その時、私が何と答えたと思う?」

セドリックは声を荒らげて言った。

「その言葉を笑い飛ばした! 私の領地では大丈夫だと、安全だと! 君たちを信頼したから!私の城で裏切りがあるとは一度も思わなかったから! だからティアにあなたも安全だと言った!
いつも外から突き抜かれることだけ心配してたんだ! カラムに流されることを心配して、皇室の陰謀を心配した!冬が来るのが怖く、死も、喧嘩も、いつも隣り合わせだったが、それでもたった一つ!私の城の中だけは安心して寝れた! 君たちを信じたから!!」

セドリックはオーブリーを睨みつけ叫んだ。


「オーブリー・ジョルディン!!君の親の顔に免じて一言だけ弁明する機会を与える。なんでこんなことをしたんだ!」

オーブリーはさすがに真っ青になり、ゆっくりと答えた。

「あの、殿下が···あの女だけ、見つめていらっしゃるから·······。殿下を…お慕いしています…。」



その言葉にセドリックは心から軽蔑した。


「大公妃に対する下克上、敵と内通して本城の機密を流出した裏切り、エブロンに対する大逆罪!すべて許し難い。」


そしてセドリックは腰に挿していた剣をアーロンの前に投げた。


「三族まで滅ぼすのが当然だが、ジョルディン伯爵家の功績を踏まえ、家門の恥を自ら収める機会を与えよう。」



セドリックの言葉に、マーガレットは泣きながらオーブリーを抱きしめ叫び、アーロンは頭を下げて懇願した。
「お願いです………殿下……。」
「私が···!私が代わりに死にます!」


すると、オーブリーの姉であるフィオナが前に出て剣を持った。
マーガレットは泣き叫んでいる。


そしてフィオナは剣を振り上げ、オーブリーの首をはねた。



「アーロン・ジョルディンとマーガレット・ジョルディンの爵位を剥奪し、トルド関門で白衣従軍に従事することを命じる。3年間の猶予をめぐって忠誠心を確認した後、今後の処罰を決める。」



そう言うとセドリックはジョルディン家に背を向け、誰かを呼びつけた。

「アガテ子爵。」
「はい。」
「臨時に本城の管理に当たるように。 軍は戻ってきてから取り締まる。」
「どちらへ行かれるのですか。港にはもう捜索令を伝えてありますので、明日の午後にはお知らせが来るはずです。」
「いや、行く。」
「殿下……。」



(私のせいだ。ちゃんと護衛を付けるべきだった。オーブリーが不十分なことはすでにわかっていたが、それは彼女の仕事だと思って、わざと口を挟まなかった。直接突き放すべきだった。 それならこんなこともなかっただろう。せめて側にいなければならなかった。ティア…。)


セドリックが馬に乗ろうとしたその時。

「殿下!!」

リシアが走って来て、セドリックを呼び止めた。




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