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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」 49話

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引用:

逆ハーレムゲームの中に落ちたようです

あらすじ

目が覚めるとベッドに見知らぬ裸の男たちが!? そう、誰かがプレイ中の逆ハーレムゲーム内の悪女に乗り移ってしまったのだ! 不思議なことに、ゲームのプレイヤーの選択肢と選択内容を盗み見ることができてしまう。 そして、ゲームの主人公であるユリエルが、悪女キャラである自分の愛人たちと親密になり、最終的に自分を殺すつもりであることを知ってしまう… 果たして死を免れ、ゲームの中から無事に脱出することができるの!?

本文

【リアとユリエルが対峙する少し前の頃】


ドミナート家の騎士と、奴隷商の長と奴隷達が向かい合って話をしている。
ロビアとエッセンは暗がりに隠れながらその様子を見ていた。


「ドミナート城の裏側にこんな鉱山があったとは···密会でもしようとしているようだな。あいつらは···知っている顔か?」
「奴隷商の長であるはずです。 以前姫様の宮で見たことあります。」
「···これが全部ユリエルと関係あるのか?」
「まだその女性を信じているんですか。 そもそもあなたもその女性の行動を疑ってこんな遅い時間に公爵家の周りをうろついていたのではないですか?」
「それは…!」
「それともその女性はあなたを置いてまた他の男と浮気でもしていると思いましたか。」
「···彼女が危ないことに巻き込まれないようにしたかっただけだ。」
「あなたはそんな目に遭っても···危険なことをするのが彼女だということをまだ知らないようですね···。」


すると急に叫び声が聞こえた。奴隷達が騎士に襲われいる。


「奴らは仲間じゃなかったのか。」

ロビアも驚いている。
(どうしたんだろう。確かに騎士たちはドミナート家の人々だ。奴隷たちを殺して得るものは一体何なのか。それも明日の宴会を前に···。)

するとロビアは直ぐに事態を把握して、エッセンに頼んだ。
「今すぐ戻って応援を受けてきてください。」
「誰かが残るべきなら、俺が残るべき状況だと思うが。 ここでお前に何ができるんだ?」
「この仕事にユリエルが関わっているという事実を知っているじゃないですか。あなたを一人でここに置いて私が行くことはできません。 だからといって一人で行かせるのも気乗りがしませんが、現在私が持っている唯一のカードなので仕方ないでしょう。私が彼らを監視している間、兵士たちを連れて来てください!」



ロビアは一人になった。

(彼らが敢行しようとするこの恐ろしい刃先は間違いなく彼女に向けられている。人を殺してまで作り上げた罠…。彼を説得したものの、ドミナート鉱山から皇城までの距離を考えると、時間が足りないだろう。 もし、その前に事を防げる証拠を全て見逃したら…?)


ロビアは一人でドミナート家の騎士達の前に出る選択をした。

「この夜更けに殺人までして何を企んでいるんだ?」
「誰だ!」
「一年ぶりだな、私の顔は覚えているか?」

ドミナート家の騎士が奴隷商に問いかけた。
「誰だ…?」
「皇女の愛人です。昔、宮殿まで商品を届けに行って出会ったことがあります。」

「前見た時はかなり賢いやつだと思ったが···他の誰でもなくドミナートを信じてるのか?一人で生き残って、何の約束をもらったんだ?」
「どんなって…。」
「そいつが何者なのか本当に知らないのか?人の命を犬に過ぎないように思うそいつが、お前を助けてくれるだろうか。人の心があるなら彼を助けてくれ。 ドミナートもまた姫様に殺されるだろうが、彼と一緒に死ぬつもりか。
あなたも姫様にお会いしてるから、 知っていると思うが。 姫様は口に出した言葉はすべて守る方だということを…。」
「···私は···私はただ公子に脅して、言われた通りに···!」

奴隷の長がそう言いかけた時、隣にいたドミナート家の騎士が、いきなり奴隷商の腹を殴った。
そしてロビアに向き直り、言った。

「聞いたか?」
「聞いたよ。」


ーーー・・・

そしてロビアは拘束されてしまった。
ドミナート家の騎士達がロビアをどうするか相談している。

「目立つ所は怪我しないようにして… ここまでする必要があるのか。」
「私たちが準備したことで皇女が打撃を受けるが、完全に没落することはないだろう… 愛人を殺しておいたとすれば余計な事になるんじゃないか。」
「とにかく無謀にもかかったあげくにあんな簡単に捕まる始末だなんて。」
「これからどうしてやろうか。」


「既に十分時間が遅れている。 やつの後始末は俺がするから、これから安全な場所に移動してくれ。」
「ジャック、お前がそう言うなら···。」
「もうすぐ陽が昇る。早く片付けて帰ってこい。」
「直ぐに行くよ。」


(応援が来るにはまだ時間がたくさんある。 いや、そういうのはどうでもいい。 エッセン・ベルロード、彼が私の最後の言葉通りにしてくれるなら···)

ロビアがこれからの事を考えていると、ドミナート家の騎士が近寄ってきた。

「皇女の愛人だそうだな? 何の考えで一人で姿を現したのか。もし下心があるのなら、今正直に言うのがいいぞ。」
「そんなものは…」


ロビアが言いかけたその時、騎士はロビアの腹をナイフで刺した。


「ここであなたを殺した後、死体を運んで強盗の仕業と見せかける方法もありますが、なるべく穏健な方法···」

騎士はロビアの前で流暢に喋っていると、突然倒れた。後ろからエッセンに殺されたのだ。
ロビアは驚く。

「どうして…戻ってきたんですか。」



ーーー・・・

そして現在に戻る。

「彼らの話に乗ってはいけません。」

ドミナート公爵が邪魔をする。

「···陛下。体もだるそうに見える若者は、このこととは関係ないでしょう。 傷が癒えた後に調べても遅くないと思います。」
「証拠があります。」
「証拠?なんの証拠だ?」
「嘘と真実を区別できる証拠です。」

なおドミナート公爵は粘る。

「陛下。足りない孫息子が陛下の血縁を取り戻し、今日のようなよい日を迎えました。 今日の発表には一寸の不正もないことを私が保証します。」


(血縁?まさか陛下の血縁と言うなんてな…。)

ユリエルは焦る。
(ロビア!なんでエッセンまで···?!)



ロビアは冷静に語る。

「···だからといって皇女様を陥れていない証拠にはなりません。 むしろ、後ろ盾を持ったと思って、この機会を逆心として抱いたなんて話になりませんか?」
「貴様の口を破ってしまう前に黙れ!」

激高するドミナート伯爵を制し、陛下は冷静にロビアに問いかけた。

「証拠を見せれば、すべて解決できる問題ではないか、持っているという証拠を早く見せなさい。」
「はい、こちらです。」
「あれは…玉?」

ロビアは水色の水晶玉のようなものを取り出した。するとそこから先程あった出来事である声が聞こえてきた。



『彼と一緒に死ぬつもりか。』
『私はただ公子に脅して、言われた通りに···! 』
『私たちが準備したことで皇女が打撃を受けるが、完全に没落することはないだろう…愛人を殺しておいたとすれば余計な事にならないか。』
『ここであなたを殺した後、死体を移して強盗の仕業に見せるという方法もありますが。』



「これがその証です、陛下。 皇室に逆心を抱く一族を処断···」

「ロビア!!!」

そこで力が尽きたロビアは倒れかけたが、リアがロビアを支えた。


「一体どこでこんなに…。」
「姫様。」
「···すみません。 私のせいで···姫様の服が汚れて···。」
「それは今言う言葉!?」
「あまり怒らないでください。」
「今のあなたを見て私は…!」
「姫様······· 大丈夫だと思いますよ。」


ロビアはリアにそう言うと、目の前にゲームウィンドウが現れた。



[ERROR]
予期せぬエラーが発生!!

【没落達成値:90%】数値を上げることはできません。



リアは吹っ切れた様子で振り返った。

(誰が勝つか、一度やってみてやる。)




→次回「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」50話へ



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