アラサーOL、マンガを翻訳する

悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「お父さん、私この結婚イヤです!」 24話

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引用:

お父さん、私この結婚イヤです!

あらすじ

皆に嫌われる悪女「ジュベリアン」。 愛した恋人からも、たった一人の家族であるお父さんにも捨てられ、寂しく死んでしまった悪役…。 そんなジュベリアンに生まれ変わったって? こうなった以上仕方ない。 お父さんのお金を思う存分使って、派手なお嬢さんライフを送ろうとしていたのに、 サイコパスな皇太子が私の結婚相手だなんて! それなら方法はたった一つ、契約恋愛だけ。 その相手はお父さんの教え子がいいだろうと結論を出した。 その男が皇太子であることも知らずに…。

本文

【サロンブルームス隣、尖塔】

プレジアはずっと黙り込んでいる主君を眺めていた。
(主君はいったいさっきから何を考えてるのか···。)



(おかしくなりそうだ。彼女をずっと思い出す。 あの日なぜ師匠の弱点である彼女の部屋に行ったのだろう?そうか、不祥事に巻き込まれた彼女に対して同情したのか?もうこれ以上用事がないから行くのをやめ……)


『もし行く所がない時はいつでも来てください。』

行くのをやめようと思えば思うほど、彼女が言ってくれた言葉を思い出す。

「くそ!!」
「主君···今日何かあったのですか。」
「俺に気にせず今日の報告を始めろ。」

(気になるんですが…どうやって使わないでいろと···。)

「ごほん。実は、主君の代理のビクターが手紙を送ってきました。皇帝らが殿下の側近がずっと留守にしているので、ビクターを疑っているようです。」
「何年も目の前で歩き回る時は気づかなかったのに、こんなタイミングでは鬼のように気が利くんだな。ビクターに伝えろ。 俺の演技をするに足らないようにしろと。」
「了解しました。あ、そしてフロエン公女のことですが。 今回のローズ伯爵令嬢の誕生会です。フロエン公爵の唯一の汚点、フロエン公女。今回の誕生会は今まで皇居宴会の他には現れなかった噂の悪女を中傷するのに悪くない場所です。さらに最近では得体の知れない男との密愛まで…。正直公女にとって非常に恥ずべき場になる··· 」
「やめろ!!そこまで説明する必要はない。」
「?」

ビクターの態度にプレジアの頭の中にはてなが浮かんだ。

(前は些細なことまで報告しろって言ってたのに···。)
「ではこれで席をはずさせていただきます。」

プレジアは部屋を出ようとしたが、マクスが引き止めた。

「偽装業務でいくか。」
「はい?」
「今からお前に大事な仕事を任せる。」

(主君! 私に一体どうしてこうするんですか!)


ーーー・・・

アルロ伯爵家の誕生会当日


「はあ…。」
「あら、こんにちは。フレジア様も参加されたのですね。」
「こんにちは。」

憂鬱そうなフレジアが、昨日の夜の事を思い出す。

ーーー・・・

昨日の夜

『明日の誕生会にフレジアとして参加し、フロエン公女に近づきなさい。見守って、困ったことがあったら手伝ってくれ。…もちろん彼女がいるから利用価値が指示するんだ。念のため、私も会場周辺を注視しておく。』

ーーー・・・


(主君···週末に追加業務だなんて···。)


「やはりアルロ伯爵家の薔薇はとても美しいようですね。」
「私もこの薔薇を見ようと誕生会に参加したんです。」
「私もです。」

(···本当に見たいのはこの家のバラじゃないと思うけど。)

令嬢達がそわそわし、ヒソヒソ話をしている。

「まだ到着してませんよね?」
「はい。フロエン公女のパートナーが誰なのか本当に気になりますね。」
「まさかうわさの熱愛男と···」

その様子を見かねてフレジアは令嬢達に言った。

「親戚のジェラルディン卿と一緒にするか、お一人で入場するのではないでしょうか?ミハイル卿と別れたばかりじゃないですか。他の男性と入場したら噂に火をつけるでしょうが···安全な選択をするのでないですか?」
「一理ありますね!」

フレジアの言葉にみんなが頷く。

(フロエン公女様! 私のテレパシーが聞こえますか? どうか私の推測通りにいらっしゃってください…!)

すると令嬢の一人が言った。

「しかし、フレジア様のお言葉通りだとしたら、フロエン公女の密愛説は迷宮入りしますね。」
「あら?それはカフスボタンをした人を探せばいいんじゃないですか?」

(たぶん、主君が一番先に探し出したい相手でしょうね。主君。私は最善を尽くしています…!!)


「ところで今日ミハイル卿が来たのを見ましたか。 」
「私もさっき見ました!」
「秀麗な外見にジェントルな態度は相変わらずでした。」
「私ににっこり笑いながら、 目で挨拶してくれましたわ!」

(う〜ん、誰にでも与える男って···。)

「あ〜楽しみですね!」
「はい!決別に多大な関心を集めた2人の恋人が、再び誕生会で再会する姿!」
「それにミハイル卿とカフスボタンの相手まで三者対面??!!」

きゃっきゃと盛り上がる令嬢達に白い目を向けるフレジア。

(···主君、これまでは防げません…。)

「お嬢様はいつおいでになるのでしょう〜。」



この令嬢達の様子を柱の影から見ていた人物がいた。ミハイルである。

(何を戯言を言ってるんだ。ジュベリアン…。一体誰と来るのか見ておかないとな。)

ミハイルは黒い笑みを浮かべた。



ーーー・・・

その頃、レジスとジュベリアンは馬車の中にいた。


「噂については私も伝え聞いた 。ジュベリアン、誕生会で君に対して悪口を言う人がいるはずだ。今日は私がそばにいるから心配するな。 」
「・・・。」

ジュベリアンは複雑な顔をした。


馬車が舞踏会場に到着したようだ。

「さあ、手を。」

フロエン公爵はジュベリアンの手を引いてエスコートした。

「フロエン公爵だ!」
「え?公爵様が宴会に?」
「あら、まあ。」
「パートナーが公爵様?!!」

ざわざわと騒ぐ貴族達。


『皆さん、ご静粛に願います。』
『救国の英雄、レジス・アドレイ・フロエン公爵と、ジュベリアン・エルロイ・フロエン公女が入場します。 』

周りが騒然とする中、二人は会場に入って行った。



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