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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「姉が男主人公を拾ってきた」 49話

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引用:

姉が男主人公を拾ってきた

あらすじ

エイミーが16歳になる日の朝、姉が男の子を拾ってきた! この展開、まさに前世で読んだ小説のワンシーン… 記憶喪失のこの「男の子」こそ、古代の魔法にかかった主人公のリノク! 小説ではリノクの名付け親となった姉が殺される運命になったので、代わりにエイミーが「ノクス」と名付ける。 そこから、昼は天使のような子供の姿、でも夜は大人の男になる「ノクス」とのドキドキの生活が始まって…

本文


「ふふふ···今日の授業はこれだよ!」

イカーはそう言うと、スノードームのようなものを取り出した。

「これはなんですか?」
「魔導具って知ってるかな? 簡単に言えば魔法で作った物なんだけど、その中でこれは雪を降らせる魔法道具なんだ。 」
「そんなすごい道具があるんですか。道具一つで天気まで変えられるなんて、不思議ですね。」
「お嬢様が思うほどすごいことではない。 狭い区域だけに限定的に降らせることができる道具なんだ。 」
「なんで急にこの道具を 見せてくれるんですか? 魔法道具を使う必要がないじゃないですか。 この大空領で雨より頻繁に降るのが雪でないのですか。。」

するとノクスが言った。

「雪…降らない。」
「雪が積もっても降らないって? 今も外にあるじゃん。」
「夜にだけ降るから分からない、大公領では昼に雪が降らないんだよ。」
「じゃあ、ノクスは雪が降るのを 見たことがないんだ···?」
「うん…。」

(そうなんだ···ノックスは昼の世界しか見れないから1度も見た事ないのね。)

「···冬を買ってこようか? エイミーが望むなら何でも買ってこれるよ。」
「ノクス、冬はお金で買えないわ。 …魔法で外に雪を降らせるのは···難しいですか?」
「それは思ったより難しい仕事だよ。閉鎖された場所で馬力の空間を限定するのは簡単だけど、外はとても厳しいよね。残念だが、世界中に雪を降らせるのは大魔法使いが来ても不可能だ。」
「そうなんですね。」
「魔法っていうのはね。 何であれ好きなだけ聞き入れるのではなく、君の限界を仮定して頭の中に座標を作り正確に計算して馬力を·······選定した座標が魔法の間違いが出るのではなく、正確であってこそ…」

(ノックスに雪を見せてあげたい···。 なんとか···。)

長々と説明するベイカーの話を聞き流しながらそう思っていると、エイミーはスノードームを両手で触ってみた。
するとなんと一瞬で部屋に雪が積もったのだ。

「!?!?!」
「···お嬢様。これでもご自身が天才ではないと言うのか?」
「あはは…。」

エイミーは苦笑いするしかなかった。


ーーー・・・

「さ!今日の授業はここで終わり!」
「ベイカーさん、お疲れ様でした。ノクス、 私たちはもう帰ろう。」

エイミー達が帰ろうとすると、ベイカーが引き止めてきた。

「あの、お嬢様。」
「はい?」
「実は、本来魔法とは本当に望むことを叶えてくれる力なんだ。 古くなった古代魔法とかがそうだけど···。ところでお嬢さんはろうそくの日、古代魔法に似たようなすごい魔法を使いそうな感じがする。 わたしの予感はあまり外れないんだ。」
「そんなはずはなさそうですけど···お言葉はありがとうございます。」
「いやはや、こんなにも僕の言うことを信じてくれないんだよ···。まぁ···そうだね、また明日会おう。 ご主人様も気をつけて帰って下さい。」
「うん。エイミー、早く行こう。」

ーーー・・・

「ねえ、ノクス。もし外で雪が降るのを見たらどう思う?」
「外で?」
「うん、外に雪が降ると想像して、ノックスがそれを初めて見たとしたらね。」
「よく分からない。」
「胸がどきどきしたり、心が温かくなるかな。」
「 胸がどきどき···暖かい···?エイミーを思う時みたいに?」
「うーん、それはちょっと、うーん。」
「だとしたら…うん、そうだと思う。雪が降るのを見ると…心がとても温かくなるよ。」

「却下です。セレナさんから連絡が来ました。 急いで行かなければならないようです。」

またしてもロッテが突然現れた。

(セレナから…?)

「エイミー·····。」
「うん、急用みたいだから早く行っておいで。」


(大魔法使いのセレナは···ノクスに雪を降らせることができるだろうか。)

「見せてあげられるといいな…。」

エイミーは一人でつぶやいた。

(そうだ、さっきみたいに願えば…!)

「どうか雪よ降って。 ノクスが目を覚ましている時に雪が降らせて。 それとも私に降らせる能力でも···お願い!!」

だが外の景色は何も変わらなかった。
エイミーは落胆しながら。

(そうだよね…。出来るわけない。)


ーーー・・・

その日の夜。
エイミーは昼間のことを考えてぼーっとしていた。

「何をそんなに考えているんだ。」
「わあ!びっくりした。」
「お前は俺がそばに居るのにいつも考え込んでいるな。俺が出ている時はひたすら俺のことばかり考えてくれないか。」
「他の考えをしてもしなくてもそれは私の気持ちです!!」
「ふむ、そうか?それなら俺がもっと努力しなければならないな。」


そういうとノクスは自分が着ているシャツをゆっくりはだけさせていく。

「君がひたすら、俺だけ考えられるように。」
「もう、まったく!! なんですぐ脱ぐんですか!?」
「お前が俺を見てくれないから仕方ないんじゃないか。」
「ノクスがそういうつもりなら…私も脱ぎます!!!」

エイミーはそういうと勢い余ってノクスのことを押し倒してしまった。
そしてノクスはポカンとする。


「···今何て言ったんだ、エイミー?」


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