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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「姉が男主人公を拾ってきた」 43話

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引用:

姉が男主人公を拾ってきた

あらすじ

エイミーが16歳になる日の朝、姉が男の子を拾ってきた! この展開、まさに前世で読んだ小説のワンシーン… 記憶喪失のこの「男の子」こそ、古代の魔法にかかった主人公のリノク! 小説ではリノクの名付け親となった姉が殺される運命になったので、代わりにエイミーが「ノクス」と名付ける。 そこから、昼は天使のような子供の姿、でも夜は大人の男になる「ノクス」とのドキドキの生活が始まって…

(本文)


ーーー・・・

これは奇妙で美しい「物語」に関する考察だ。

童話の内容は非常に短かった. ある人が森で巨大なオオカミに出会うという内容だった。

雪の降る冬の日、初代イベルク大公とフェンリルが初めて向き合った時···

初代大公はフェンリルから強大な魔力を渡されたという。

神秘的なこの本の内容は童話のようだが童話ではない。 オオカミと約束をしたというイベルクのはるかな子孫が…。

今、私の目の前にいるから。


ーーー・・・



「どうしたの、エイミー? 」
「いや、ただ···。不思議で。そういえば、ロザリンが青い雪が降るとオオカミがまたやってくると聞いたけど…青い雪って何?」
「空から青い雪が降っているんだ。」
「わぁ、本当に? 青い雪だなんて不思議ね!本で見ると初代大公とオオカミは、お互いに命を一度ずつ助けてくれた仲だって。 私はこういうロマンチックな関係が好き。」
「エイミー、フェンリルの本がもっと見たい?」
「うーん、まあ···もっとあったら気にはなるけど。」
フェンリルに関する本は、上にある邸宅図書館がもっと大きくて、フェンリルに関する話がずっと多いんだ。 本はまだあるよ。一緒に行く?」
「うん、一緒に、行こう。…ノクス、どうした? 」
「…誰かが来ているよ。」
「誰かこっちに来るって···?」
(足音は聞こえないけど?)

エイミーはドアの外を確認したが誰もいなかった。

「外に誰もいないよ?」
「…聞き間違えたみたい。」
「敏感な状態の時はそういうこともあるよね。私もお姉さんがいない時は風の音が足音として聞こえたことがあったわ。 」
「…エイミー、なんで笑うの?」
「いや、ノクスが私にフェンリルについて 教えてくれようとするのは何と言うか妙な気持ちでね。森の中ではいつも私が教えてあげて、ノクスがうなずく役だったじゃない?でも今はノクスが教えてくれて、私がうなずく役だから··· 変わったんだなあと思って不思議だったのよ。」
「エイミーは…僕が変わったら嫌だ···?」
「ノクス、私を見て。私、背も伸びたし、うーん···頭も良くなったのよ? それ以外にも、 変わったことがもっとあると思うし。ノクスは私が変わったら嫌?」
「いや、嫌じゃない! 全く嫌じゃない。」
「でしょ?私もそうだよ。だから変わっても大丈夫。」
「変わっても大丈夫…?」
「当たり前よ! ノクスが嫌いではないように私も好きだよ。だから···もう一度本を読みに行こうか?」
「うん!」
「ところで廊下に本当に人がいないのね。 昼なのにこんなに静かだなんて···お客さんは来ないの? 」
「お客さんはほとんど来ない。ごくたまに以外は。」

ノクスが冷たい表情をしていたのは、エイミーからは見えなかった。



ーーー・・・

同じ頃、ヘトロッテと小太りな男が廊下で対峙していた。
ヘトロッテの冷たい態度を見ると、どうやら小太りな男は招かれざる客のようだ。

「屋敷の支配人なんかがこんな無礼な対応をするなんて···。私グロッドアリポルテントを侮辱するのか!?」
「お引き取り下さい。閣下は現在どなたにもお会いする予定がありません。」
「 生意気な! 私が誰だと思ってこんなことするんだ!?」
「まあ、どちら様であれ···このお屋敷では閣下の命が絶対ですが、それとも私は皇帝陛下にお気づきになれなかったのでしょうか?」

ヘトロッテは毅然な態度で相手をしているが、それがリポルテントをさらに挑発してしまった。

「この…貴様…!!」
「そんなことを言っていると顔が怖いですね。閣下にその激烈な顔つきでお会いしたいなら、直接探してみてください。」
「勝てないくせに、 本人の威圧に耐えられなかったんだろう!自分で探せと言われたら、私が見つけられないと思ってるのか?」

(昼の時間には普通図書館にいるということも全部聞いてきたんだよ!!大公を誰よりもよく知っている皇太子がそう言ったから、きっとそうなんだろう。 うん…?この屋敷に見知らぬ女性が···。)



「失礼します、レディ。」

(だるまがなんで廊下を歩いているんだろう?)

天然のエイミーにはリポルテントがだるまに見えたようだ。さっとノクスを後ろに隠す。

「えっと、私ですか?」
「私は北西のリポルテントの主、グロッドアリポルテント伯爵と申します。 レディは?」
「···エイミーと言います。 平民なので姓はないです。」
「平民か···? じゃあ後ろにいる少年は? 」
「あ···私の弟です。 同じ平民です。」
「おい、平民の分際でどうして大公邸にいるんだ。」
「それが…。大公に恩を受け、しばらくここに留まっていました。」
「ほう?確かに···婚約者がいても他の女を置くのは男ならできることだ。これはこれは、僕が知らなかった大公閣下の姿を知ったよ。 そういえば見た目がきれいだな! どうだ、リポルテントに来るかい?大公家の情報と一緒に来るならもっと値をつけてやるぞ。 うん?」




リポルテントがそこまで言うと、エイミーはリポルテントの玉を蹴りあげた。

「大人しく寝てなさいよ、このシベリアンハスキーめ!」
「大事なところを蹴るなんて…。お前…この!」
「そうするための玉じゃないの?」



「ノクス、大丈夫? びっくりしたでしょう?…ノクス?」
「···エイミー、あの人は悪い人だよね?父上は···悪い人は死ななければならないと言った。」
「うああ!」

今まで後ろで黙っていたノクスだが、リポルテントの無礼な態度を見て、ビリビリと雷のような光がノクスを包み、魔法が今にも爆発しそうだ。



「死んで…当然だと。」
「ノクス!だめ!」


→次回「姉が男主人公を拾ってきた」44話へ


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