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悪役の救い手(韓国漫画)にどハマりした、アラサーOLによるネタバレ・翻訳ブログです。

【ネタバレ・翻訳】 「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」 46話

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引用:

逆ハーレムゲームの中に落ちたようです

あらすじ

目が覚めるとベッドに見知らぬ裸の男たちが!? そう、誰かがプレイ中の逆ハーレムゲーム内の悪女に乗り移ってしまったのだ! 不思議なことに、ゲームのプレイヤーの選択肢と選択内容を盗み見ることができてしまう。 そして、ゲームの主人公であるユリエルが、悪女キャラである自分の愛人たちと親密になり、最終的に自分を殺すつもりであることを知ってしまう… 果たして死を免れ、ゲームの中から無事に脱出することができるの!?

(本文)

(前にもこんなことがあったわね…。)

『姫様?お目覚めですか?』
「ナドリカもよく眠れた?」
『はい、姫様。』
「…?リアと呼ぶことにしたじゃない。」
『はい…?私がどうして姫様を…。姫様、もしかして昨晩私がなにか失礼をしてしまったのでしょうか?申し訳ありませんでした!』
「ナドリカ!私を見て!私はエルドリア皇女じゃないわ!」

ーーー・・・

『姫様。』

(これは…?)

『俺の事をわざと長い間放置していたでしょう?相手をする男はいつだって掃いて捨てるほどいるとおっしゃっていたのに…。こんな風におひとりで眠りにつかれているということは、それにすら飽きてしわまれたようですね。』

(夢…?)

『それなのに姫様は絶対にご自分から俺に会おうとはしてくださらない。どうしてあなたは、俺に対してそんなに残酷なのですか?』

(そう、これは夢に過ぎない…。)

「ロビア、顔を上げて。」

(この夢だけでも…。)

ーーー・・・

走馬灯のように次々と場面が変わる。


『姫様。』

(今まで夢に出てきたのは、ナドリカとロビア。次はエクロットね。)

『この剣をもって忠誠を尽くします。』

この前の宴でエクロットがリアに忠誠を誓う場面になる。

(これは私の記憶…?それともこの体の記憶かしら。それならばこの夢に出てくる最後の人は…。)

ーーー・・・

(やっぱりエッセンね。)

頭から血を流し跪くエッセンの前に、剣を構え見下ろす皇女がいた。その時どこからともなく声が聞こえた。

・・・殺すつもりなの?

「確かに誰かの声が聞こえたのに。」


ーーー・・・

「リア。」

はっ、と夢から覚めたリア。

「ナドリカ?」
「大丈夫ですか?起こすか迷ったのですが、リアの顔がとても辛そうで…すみません。」
「いや、大丈夫よ。ただ最近よく眠れてないみたい。起こしてごめんね?」
「私がお手伝いしましょうか?」
「うん?」
「リアが深く眠れるように、私が手伝います。」

そういうとナドリカは服を脱ぎ始めた。そしてリアの服を少しはだけさせ、首筋にキスをした。

「ちょっと待って、ナドリ…あっ…。」

リアはナドリカを制止するも、ナドリカの愛のある愛撫に息を荒くする。

「ナドリカ…あっ。」
「愛してるよ、リア。」

ーーー・・・

(ナドリカが言った通り、本当に正午過ぎまでぐっすり眠ってしまったわ。)

若干バツの悪そうな顔をしながらリアはベッドから起き上がった。

「姫様、メイドをお呼びします。」
「大丈夫、ナドリカもまだ寝てるし。一人で考えたいことがあるから軽く支度だけしてくれる?」

リアは一人で離宮を歩いていると、エッセンがこちらへ向かってくるのが見えた。

(エッセン!?こんな所でばったり会うとは思わなかった。騎士の試験に受かったとは聞いていたけど、騎士の制服を見るのは初めてね。)

「皇女殿下にご挨拶申し上げます。私に何かご用でしょうか?」

(彼が敬語を…。彼に自由を与えたら関係が変わると思っていたが、こんな形になるとは思わなかった。)

「ご用がなければこれで。」
「エッセン、私は…。」


「姫様?」
「どうしてこのような時間にこちらにいらっしゃるのですか?」

(ロビア…!それにエクロットまで!?仲良くない二人がどうして一緒にいるのよ!)

「エクロットが姫様にご挨拶申し上げます。」
「…!」

エクロットが挨拶と共にリアの手の甲にキスをした。それを見たロビアは、先を越されたとばかりにあからさまに機嫌が悪くなる。

「あ、エクロット。あなたを呼ぼうと思っていたのよ。」
「はい、何なりとお申し付けください。」

「それでは私は失礼します。」
エッセンは無表情のままこの場を去っていった。

「エクロット卿だけに話があるようなので、私も失礼します。」

(ロビア…分かりやすく名残惜しそうな顔をしているわね。ロビアには申し訳ないけど、私の正体を知っているからには気を付けるしかないのよ。)

エクロットに嫉妬し、名残惜しそうにその場を去るロビア。


「エクロット。」
「はい、姫様。」
「今すぐフェイシス邸に行って面談の場を用意して。」
「誰とでしょう…?」
「カラント・フェイシスよ。」



ーーー・・・

「このような場所に俺を呼び出すとは…。」
「人の目に留まってはいけませんから、仕方ありません。」
「はっ、それしきの対処もできないのか?」

(私が皇女になりさえしたらお前なんか…!!!)

ユリエルはアルケンの後ろ姿を睨みつけながら心の中で毒づいた。

「それで、彼女はどこにいるんだ?」
「もうすぐ来るでしょう。彼女が私たちが約束した物を…。」

その時扉が開き、そこへマントを羽織ったヘスが現れた。ヘスはユリエルの出先だった。

「品物は?」

ヘスは無言で懐から品物を取り出した。

「そう、これさえあれば…!」

ユリエルはそれを見て、勝ち誇った顔をして呟いた。



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